潤滑油の寿命と分解掃除(分解掃除)の必要性

機械式時計が動作不良になる原因の殆どは、潤滑油の劣化による油切れから始まります。 時計の潤滑油はおおよそ3~5年で経年劣化し硬化が始まります。 腕時計の場合、50~200個の部品で構成されていて、部品同士の摩耗を減らすために潤滑油が注油されています。 自動車でいうエンジンオイルと同じ役割です。 油が劣化し効力が切れると、部品同士の摩擦圧が上昇して、部品が互いに削りあい消耗し始めます。 放っておくと、動作不良を起こし、2次災害で破損を引き起こします。これを未然に防ぐのが分解掃除(オーバーホール)です。
 
「全く動かなくなった」時点で修理に持ち込まれたときは、内部が何かしら破損している個体が多いです。 その場合はオーバーホールのようなメンテナンスではなく修理での対応になります。費用は想像のとおり高額が予想されます。ですから、早め早めの対処が経済的にも良いのです。
そして、「機械式時計は維持費が高い」という消費者全体のマイナスなイメージも、オーバーホールではなく、上記のような修理として施工業者が対応にしているケースが多いからだと思われます。 時計の使用方法やオーバーホールの必要性を、販売店が購入者にきちんとレクチャーしていないことも大きな原因です。

ロレックス・サブマリーナRef5512の修理