アールデコは、芸術様式と技術の近代化・抽象化が進んだ時代です。
19世紀末に隆盛を極めたアールヌーボー美術は、近代産業が著しく発達しはじめた1910年後期になると急激に衰退を見せまじめました。 ナンシー派自然主義に見られたアールヌーボーを象徴する”ものの哀れ”という自然そのものを描写する物の見方や、一点物(Art&Caft)という単一の作品だけで物を愛でる風潮が避けられるようになっていきました。 そして、アールヌーボーが辿った隆盛の軌跡を辿るかのように台頭していったのが ”アール・デコ”(Art Deco 1920~40年) と呼ばれる20世紀初期を代表する芸術運動です。 描線が太く単一化され、空間デザインの要素となるような抽象的・幾何学的な模様、ギリシャ神話に見られるような力強い人物や動物、エスニック(エジプト趣味)が親しまれるようになりました。

もともとはアールヌーボーの代表的なジュエリーデザイナーだったルネ・ラリックがアールデコのガラス工芸家に転じ、ナンシー派のシュナイダー兄弟ももともとアールデコ様式の素養が高く早い段階で変化していくなど、1920年初期は前身のアールヌーボーからアールデコに転身していったアーティストが大半でした。 芸術家もより精巧な作品を作ろうと、工房に機械化を進め、工芸品が規格製品化され、量産されました。作家の中には、量産品を作る中で1点物の制作を続ける工房もありました。その代表格で、ルネ・ラリックやドーム兄弟、シュナイダー兄弟、ミュラー兄弟、ルイス・C・ティファニーがいました。

A&Oでは、ルネ・ラリックをはじめとするアールデコ工芸品の取り扱いにも自信があります。逸品と語り継がれてきた数々の工芸品を愛好家の皆様にお届け致します。
 

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取材協力