2017年7月26日
今のところ「時計」を作る気はありません。
「オリジナルの腕時計を作らないんですか?」
と尋ねられることがあります。
全てのパーツを手作業で造り上げるため、年数個しか作れない独立時計師には憧れます。 そういう時計は最低でも数百万します。 でないと赤字です。 個人事業者のわりに、設備投資や知名度を上げるための宣伝費、広告費がメーカーなみに莫大ですし。(大衆向きなSNS発信だけでは弱い) スイス・ラショードフォン市のバーゼル世界ショーへの出展などマニファクチュールとしての活動も制約されてきますので自由人な僕にはガラじゃないです。
かといって、最近の後発の小規模メーカーが頻繁にやってる、ケースだけ自分で作って機械を他メーカーから買って乗せるという、デザインが今っぽくて格好良い以外は他にコンセプトが無い「ポン乗せ」は作りたくないし。 正直、ああいうのは雑貨レベルの時計だと思ってます。
僕の場合、現有名メーカーが時代を重ねていく経過の中で、現在の地位・名声を築き上げてきた、由縁・証拠でもあるアンティークウォッチに逸品の魅力を感じます。
いつも辛口で申し訳ないです・・