美術品の鑑定について~『鑑定書』が持つ国際的な効力

ンティーク&オールディーズでは、絵画や美術品の資産評価や真贋の鑑定を行っております。また、海外の調査機関と提携して、鑑定技術提供や、国内の評価・鑑定の請け負いを行っており、高い評価をいただいてます。
どこの国で、どんな人が、何の素材を使用し、どのような製法で作った物なのか。そこに商標ライセンスが存在するのか。また、その時どういう時代背景だったのか。どれだけの人にリセールされてきたかのアーカイブを辿ったり、どんな思いで残されてきたのか過去の所有者の感情的な部分を探っていくことも。その物が重ねてきたストーリー(過去)を開析して、国際基準に基づき集約した結果報告書が「鑑定書」になります。
例えばアーティストの子孫は、財団化された美術館を運営していたり、専門鑑定士や修復家を生業されてたりすることも多く、鑑定には国際的なネットワークも必要で、時に交渉力が必要とされる世界です。鑑定は目利き商売と終着点とお考えください。 
 
弊社では以下のようなご依頼を承っております。
 

  • 作品の資産価値を知りたい。
  • 本物かどうか知りたい。
  • ネットオークションで落札したけど、本物ではないかもしれない。
  • 作者の詳しい情報が欲しい。
  • 売買の適正価格を知りたい。

 

鑑定のお問い合わせフォーム

 


鑑定・査定のご依頼をいただくクライアントに多く見られる傾向

鑑定・査定ご依頼では、遺産相続品の美術品アンティークが含まれてることが多く、そのようなとき弊社のような専門事業者に白羽の矢が立ちます。クライアントは本人・遺族(相続対象者)または公的機関や士業など様々です。
個人資産の相続品であれば、税務調査の過程で市場価値の調査報告書が必要になります。
会社所有の資産であった場合は、減価償却を過ぎていれば市場価値の調査依頼から発展して、財団法人への売却、委託販売または海外オークション代行で売却まで見据えた相談にステップすることもございます。
近年、遺産相続や事業継承の過程で、こういった鑑定査定は必要になるケースが増えてますから、美術品アンティークに興味が無くても我が身に降りかかってくるケースは決して0%ではないことを先ずは留意いただきたいと思います。
 
「父が生前趣味で集めたけど、相続するための現金を持ち合わせないし、私には興味が無いから買い取ってくれるならいくらでもいい。」
 
こういったケースはとても多いです。日本の方はリユース売却方法の模索に消極的であると感じます。原因として、相続にナイーブな要素が絡んでいるのは想像に難しくありませんし、さらには相続のために時間も費用も嵩んで神経をすり減らすからだと思われます。また、円安に伴う日本国内が不景気でマーケットが縮小傾向にあるというネガティブな時代背景も消極的に向かわせる傾向に少なからず影響していると言えるでしょう。
 
遺書が無いパターンで高額が予想される遺品となると特に厄介です。ご想像におまかせします。『ディーラー=物売り』という立場柄、あまり断捨離という言葉を好きになれませんが、先ず何よりも生前贈与と公証役場での遺書作成はお勧めします。その過程で鑑定査定のご依頼をいただくと、ご関係者に有益に働くことが多いのは間違いないです。
 


鑑定の特徴

A&Oでは西洋アンティーク・美術品の実務を20年以上に渡り培ってきた経験と、国内外の調査機関との提携で、できる限り正確な評価・鑑定を行っております。
 

  • 税務・会計・保険対応資産評価は、監査法人や税務署、保険調査機関からの問い合わせに対する回答を保証することができます。
  • 研究所にて、基材や色材から年代調査をすることも可能です。
  • 国内では調査が困難な海外のアンティーク・美術品についても、評価や鑑定を行うことができます。
  • 作品の売却は委託販売を主体としており、公正な評価を行うことができます。 

 


鑑定、資産評価、照合について

A&Oでは、「鑑定」「評価」「照合」を以下のように分けております。
 

鑑定(真贋鑑定) 

作品の真贋を判定します。つまり、目的の作品の作者が、推定される作者と一致するかどうかを判定します。一致すると判断されれば、多くの場合、鑑定書(鑑定証)が発行されます。
 

  • 鑑定は現物が必要となります。写真のみでは鑑定できません。
  • 専門の鑑定人がいない場合、弊社で真贋の調査を承ります。作品によっては年代調査も可能で、特に古い作品の真贋調査に有効です。
  • 資産価値は算出されませんので、必要に応じて評価を行ってください。

 

評価(資産評価) 

目的の作品の資産価値を算定します。作品は真作であるとの仮定のもとで、金額を出します。
 

  • 写真はプリントのみで、データは受け付けておりません。
  • 通常、作者不詳の場合は評価できませんが、実費をご負担のうえで、装飾品としての評価を行っております。
  • 真贋の判定は行いませんので、必要に応じて鑑定を行ってください。

 

照合(照合調査) 

作者が分からない作品の、サインや落款等をもとに、作風から推定される作者の作品と照合し、作者を割り出します。
 

  • 結果として作者が判明してもしなくても、費用はかかるのでご注意ください。
  • 割り出された作者の真作であることを確認するには、鑑定が必要となります。

 


一般資産評価

手軽な価格で作品の資産評価を行うことができます。こんなときにはご相談ください。
 

  • 買い取り価格が適正かどうか知りたい。
  • アンティークを売るかどうか検討するために、資産価値を知りたい。
  • 会社に飾ってある美術品を価値を知りたい。

 
価格についての各種機関からのお問い合わせへの対応が必要な場合は、「税務・会計・保険対応資産評価」をご利用ください。
 


税務、資産、保険対応の評価

各目的に適合した資産価値の算定を行います。原則として、作品の現物を確認いたします。税務署や監査法人、保険調査機関等からの問い合わせへの対応を保証するサービスです。
 
国内外のアンティーク・美術品の輸入販売、海外オークション代行、損害賠償、美術品保険料算定等の幅広い分野で実績を持つ、A&Oならではのサービスを提供いたします。もちろん日本全国に出張いたしております。相談は無料なので、気軽にお問い合わせ下さい。
 
こんなときにはご相談ください。
 

  • 税務署に適正な価格を算出するように指導された。
  • 監査法人に、評価額として認められなかった。
  • 減損会計を導入したい。
  • グループ企業間の美術資産の移動、売買を行いたい。
  • 保険料の見直しを行うので適正な価格を知りたい。
  • 美術品の遺産相続で、税務申告したい。
  • 買収・合併・M&A・企業再編に伴う資産評価をしたい。
  • 第三者の所有物を破損させてしまい補償・弁償や賠償責任保険が問われるケース。

 


料金

資産価値評価 日本製 30,000円
資産価値評価 海外製 50,000円
評価額証書の発行 25,000円~
鑑定および鑑定書の発行 45,000円~
基材、色材による年代調査 60,000円~
税務・会計・保険対応資産評価 50,000円~
照合調査 50,000円~
 
*資産価値評価は、評価金額を口頭またはE-mailで回答します。
*資産価値評価は、真贋鑑定ではありません。真作であることを前提に評価します。
 

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