2020年2月10日

ロレックスのチューブの部分ってどこのこと? チューブとリューズの交換 腕時計修理

 

「ロレックスのチューブの部分ってどこのことですか?」
 
ロレックスあるあるな質問なので、考察のために画像をアップしておきます。
 
リューズは皆さんもご存じ、ゼンマイを巻いたり時間を合わせるための部品です。
チューブというのは、リューズから水が浸入しないよう開けたり閉めたりできるようネジ切りされた管の部分です。これとリューズがジャム瓶の蓋のように開け閉めできる仕組みで防水性を高める仕組みとなってます。 そして、リューズとチューブはユーザーによって頻繁に開け閉めされる触る回数が最も多い部位であり、修理依頼が最も多いウィークポイントです。
 
30年くらい前はメーカーが部品を作っていたので純正が難なく入手出来てたけど、メーカーが生産を中止するとケース(後継機)ごと交換されて、まるっきり外見が変わって修理から返ってくるという、なんとも強引なメーカーの対応にオールドロレックス愛好家たちからクレームの嵐があったんです。
後継機のケースに交換されたことで、ぴかぴかになって喜んでいた一部ユーザーもいるにはいましたが、現在の市場価値でいう云百万円もするヴィンテージの条件は『工場出荷時』か『純正パーツの構成』の状態に準ずる個体のみに偏っています。なので、ケースを後継機に変えられてる場合の市場価値は残念ながらぐっと下がります↓↓↓
 
今回のref1680(1978年製)サブマリーナの場合、国産時計?のチューブに付け替えられてました。純正のリューズもネジが切り直されて無残な状態に。
まぁ今のように国際間で部品屋とトレードする横の繋がりが発達してなかった30年前のことを振り返ると、当時の日本人の時計技師が出来る限りのことを施した、善処したレベルの修理方法だと思う。

今回、半世紀を経て、全て純正パーツに戻してあげます。
 
幸いにもケース本体のネジ山は切り直されていない。ということは、「後世になって元通りに直せるように」と、以前修理した時計技師が、次の時計技師にとバトンを置き土産してくれたんでしょう。たしかにそのバトン受け取りました。。
デュッセルドルフ(ドイツ)の部品屋がデッドストックで純正のリューズ&チューブを持ってまして安く分けてもらえました。世界中の時計技師と部品屋が参加して、膨大なアーカイヴが提供されてるからこそ成せる技術。こういうニッチでグローバルなやり方はメーカーでは真似できないでしょ。😘

 

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