2020年2月16日

時計のダイヤル再生とは リダンとの違い

 

今回はオメガコンステレーションの修理依頼。
視覚的にも経年腐食したダイヤル再生が重要なお仕事です。クライアントから、「あえて黒色にしてください」ということで、長年信頼する文字盤職人の高度な技術で見事な仕上がり!😉
 
アンティークウォッチの世界ではリダン(redone)とも言いますが、マイナスなイメージを持たれたくないからA&Oでは下手くそな再生をリダンと呼んで、技術を駆使した忠実な再現をダイヤル再生とよんでます。
時計用に特殊な配合を施したリキッド塗料を数十回、吹き付け、焼き付け、研磨を交互に繰り返していくと、このように薄濁りでエナメル質に近い風合いに仕上がります。
これにロゴやテキストを転写してるわけですが、当時の細くシャープなラインと、塗料の盛り上がり、転写塗料と表面が癒着する微妙な質感を再現するのも高度な職人技術が駆使されてます。(企業秘密)
 
正直、日本のディーラーはリダンされた個体を仕上がりの良し悪しに関わらず受け入れない風潮があります。でも、オリジナルの良さをリスペクトして腕の良い職人が綺麗に再生するダイヤルは本当に見事で時計が生き返ります。
将来性のある職人に仕事を割り振り育成してくのもディーラーの役割なのに日本のディーラーは自ら選択肢を萎めて自分で自分の首を締めている、そんな気がしてならない。
修理という選択肢を持とうとせず、使いこなせもしない新機能の新品ばかり求める高度経済成長の生き残りみたいな思考回路そろそろ終わりにさせませんか?
 
撮影で付いたホコリも、裏蓋を封じるときに防除室で綺麗に除去します。
 

>>時計修理のご依頼について

2020年2月16日

時計のダイヤル再生とは リダンとの違い

 

今回はオメガコンステレーションの修理依頼。
視覚的にも経年腐食したダイヤル再生が重要なお仕事です。クライアントから、「あえて黒色にしてください」ということで、長年信頼する文字盤職人の高度な技術で見事な仕上がり!😉
 
アンティークウォッチの世界ではリダン(redone)とも言いますが、マイナスなイメージを持たれたくないからA&Oでは下手くそな再生をリダンと呼んで、技術を駆使した忠実な再現をダイヤル再生とよんでます。
時計用に特殊な配合を施したリキッド塗料を数十回、吹き付け、焼き付け、研磨を交互に繰り返していくと、このように薄濁りでエナメル質に近い風合いに仕上がります。
これにロゴやテキストを転写してるわけですが、当時の細くシャープなラインと、塗料の盛り上がり、転写塗料と表面が癒着する微妙な質感を再現するのも高度な職人技術が駆使されてます。(企業秘密)
 
正直、日本のディーラーはリダンされた個体を仕上がりの良し悪しに関わらず受け入れない風潮があります。でも、オリジナルの良さをリスペクトして腕の良い職人が綺麗に再生するダイヤルは本当に見事で時計が生き返ります。
将来性のある職人に仕事を割り振り育成してくのもディーラーの役割なのに日本のディーラーは自ら選択肢を萎めて自分で自分の首を締めている、そんな気がしてならない。
修理という選択肢を持とうとせず、使いこなせもしない新機能の新品ばかり求める高度経済成長の生き残りみたいな思考回路そろそろ終わりにさせませんか?
 
撮影で付いたホコリも、裏蓋を封じるときに防除室で綺麗に除去します。
 

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