準堤山 Mt.Junteizan
城下町長府の眺望、西国三十三か所観音像の石仏巡り
準堤山(じゅんていざん)は長府の街並を望む標高177mの低山で、遠く瀬戸内海に浮かぶ満珠・干珠の二つの島も見渡せます。
覚苑寺の裏手から入山ルートになっているので、別名を覚苑寺山ともいうそうです。
この山の特徴は、なんといっても石仏巡り。登山道に沿って西国三十三か所観音像の石仏が安置してあり、一巡すると西国三十三か所巡りをしたのと同じ功徳を受けられると云われています。登山道は地元の愛好家たちがボランティアで綺麗に整理されていて、山頂まで約30分ですのでランニングシューズ程度で十分登れるでしょう。 登山に興味がない方、苦手の方でも石仏を拝観しながら登っていると苦しさが紛れるかもしれません。
ちなみに、これらの石仏は昭和5年から6年にかけて、地元の財産家や著名人より募財を仰ぎ、石工である林大吉氏が、進藤端堂師と協力して彫られたものです。
近年は登山だけでなく、トレイルランニングコースとして若者にも人気が高まっています。週末になると登山者も多く、上り下りですれ違いに交わす挨拶は清々しいものです。山頂まで休まず走りきれるようになりたいものです。
準堤山
〒752‐0962 山口県下関市長府安養寺3-3-8
(覚苑寺の裏手が入山ルート)
ライター / 長府太郎
写真提供 / 長府太郎