Junghans

ユンハンス社 1861年~現在

エルハルト・ユンハンス(Erhard Junghans、1823-70)は、もともと父親の足跡をたどってシュバルツバルド(黒い森)のシュランベルク磁器工場でデザイナーとして働いていました。
1861年までに、エルハルトは時計用の付属品を生産し、その後時計を完成させるための資本を別に用意しました。彼はアメリカに住んでいた高級家具師
である兄弟のザビエルに時計部品を作るための組み立てライン機械を手に入れました。工場と設備が整備されれば、ゲルハルトはビジネスの執行に専念し、兄弟のザビエルは時計ケースの生産を先導しました。 1870年にエルハルトが死亡した後、同社は息子のアーサーとエルハルト Jr.によって運営されました。1866年にユンハンスのブランドが設立され、1870年には1日で100体の時計を生産していました。アーサーが1870年に会社を引き継ぎ、同社は急速に発展しました。
最初のトレードマークである「イーグル・フラッグ」を1877年に登録。続いて、八芒星に仕立てられた時計歯車であるの商標が1890年にブランドシンボルになりました。1903年に世界で最大の時計メーカーにまで成長しました。さらに、レンツキルヒ、トーマス・ハラー、グスタフ・ベッカーなどの有名なドイツ時計メーカーを吸収。
戦争後、国家の解体でシュバルツバルドの時計メーカー全体が終演を迎えましたが、エルハルトの孫のヘルマスのもとで再建し、現在、この時計製造工場はドイツ最大のメーカーです。 
 

ユンハンスの特徴

グスタフベッカーやレンツキルヒなどのアーツ&クラフト(特注)のメーカー品と比べると中堅的な存在。 モデル化した時計を大量に生産していく合理化された経営方針のユンハンス社ですが、コストパフォーマンス、精度、デザイン、安定性 全てにおいて標準値が高く ”優等生” という言葉が似合います。 ”和製ユンハンス”という明治時代から機械が輸入されていた歴史に馴染みがあるからでしょうか、現在も日本のコレクターに根強い人気があります。 和製ユンハンスの画一的な作りに対して、純正ユンハンスのクオリティーはやはり歴然たる差を感じますので、和時計コレクターさんに一度は純正をお薦めしたいです。 ごく希にオルゴール仕込みの時計も存在しており、遊び心があるメーカーだったみたいです。