美しい旋律を奏でることから”麗しの時計”と表現されるカリヲンオルロージュ。 フランスでは機械式時計のことをHorloge(オルロージュ)といい、カリヲン(Carllion)は、複数の鐘を組み合わせて旋律を演奏できるようにしたもので、日本語では“組み鐘”と訳され、広く英語ではウェストミンスターアラームのことを指します。
 
1920年頃になるとヨーロッパの戦時背景で、時計生産の主要国であったドイツからフランスへと次第に移り変わっていきました。その中で名声を上げ地位を築いたメーカーはODO、JURA、GIROD、VEDETTEの4社が挙げられます。
カリヲンオルロージュは当時のフランチアールデコ様式を顕したデザインが主流です。産業が近代化していく中、量産型を背景に生産されたので19世紀以前のウェストミンスター式に比べるとメンテナンスが容易なムーブメント設計で、分解掃除の際のランニングコストに優れていることが特徴です。
サイズがコンパクトでジャパニーズモダンの赴きも感じられ、一般的なご家庭の壁を飾るのに小さすぎず大きすぎないサイズで機械式時計の入門機としてお薦めです。
木製ケースは管弦楽器をマリアージュさせた構造で、ウェストミンスター教会の旋律さながらの麗しい鐘音をお楽しみ頂けます。是非、カリヲンオルロージュの世界へお越し下さい。
 

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