1950年代ホイヤー社クロノグラフが入荷。
この時代に18金無垢でブラックダイヤルのクロノグラフはとても珍しい。そもそもがクロノグラフというパイロットウォッチを紳士向けにコンバートしようって尖った嗜好性が当時は異端扱いでしかなかったはず。今の時代に残され刺さる時計ファンは世界中に増えました。
ムーブメントはランデロンcal.13搭載でコラムホイールシステムの希少なもの。ホイヤーが後の定番となるvaljoux機を採用する前の個体で、クロノグラフムーブメントのダウサイズ化が図られ始めた直後の希少なキャリバーでもある。この頃のランデロン社の頑張りがなかったらクロノグラフは市販化されていなかったし、流通もしていなかったと思う。そういう意味でもランデロンはスイス時計史発展に大きな役割と遺産を残しています