シャンデリア修理 再配線 ソケット金具交換

シャンデリア修理 再配線 ソケット金具交換

日々のこと

シャンデリア修理のご依頼。1920年代フランスアールデコ期の照明なんですが、後年に誰かが他の照明から金具や樹脂製ソケットを移植して修理した形跡がありました。

どの部品がどのくらい必要なのか、作業を進めながらでないと概算を割り出せないんで、それ以上を超えることはないであろう大まかな金額だけお伝えして修理を進めます。

VFF2芯ビニールコード配線は一部劣化が著しい部分を再配線で交換。スイッチオンしてブレーカーが落ちたり、ショートして火災の原因になる最たる部分です。

プラスチックはこの際、すべて外して当時のB22口金のソケットに交換しました。 有視部分のサイドシェードのソケットは少し部品代が高くなるのですが、フレームと意匠を合わせるために同じ形状のフランス製の新品ソケットに交換。 視覚にならない部分で、後付けの締め込みリングはなるべく再利用させてもらってコスト抑えました。

アンティーク照明は、同国・同時代の電気金具でないと意匠やサイズが合わないことが多く、部品の流用が難しいのです。そのため、交換部品の在庫を抱えてないと販売も修理も難しい商品です。

個人売買やオークションサイトで買ったのは良いけど、フレーム内部でショートして焦げ付いたまま販売されたり、運送中に劣化した配線が途切れてしまうことも多く、届いたときに点灯しないといった不具合で持ち込み修理の依頼が絶えません。

前所有者が再配線や部品交換をいつ頃したのか、その有無を購入される前に確認取った方が良いです。