マニュファクチュール
manufacture
自社一貫生産体制を持つ時計メーカーのこと。
開発・デザインから、部品やムーブメント・ケース・ベルトに至るまで、時計の全てを自社で一貫生産し組立をしている。 パテック・フィリップ、グラスヒュッテ・オリジナル、ジラール・ペルゴ、ジャガー・ルクルトなどが有名。
マリンクロノメーター
Marine chronometer
船舶において、緯度などの現在位置を割り出すために用いられる機械式時計のこと。
ミニッツリピーター
minutes repeater
音で時刻を知らせる機構のこと。
低音と高音などの2~3種類の音で時刻を知らせる仕組みが多い。 時間を知らせる鐘が5回鳴ったら5時、15分単位を知らせる鐘が1回なら15分、そして1分単位を知らせる鐘が3回鳴ったら10分(5時と15+3分)で、5時18分となる。
無反射コーディング
anti-reflexible coating
視認性を高めるため、風防に施されるコーティングのこと。 文字盤の反射を防ぐために用いられる。
ムーブメントの種類
the kind of Movement
手巻き (機械式)
機械式時計(巻き上げられたゼンマイがほどける力を動カに動く時計)で、リュウズを手動で時計回り(右回転)に回すことによりゼンマイが巻き上る仕組みになっている。 手巻きムーブメントの時計には、ゼンマイの巻き終わりである「巻き止まり」「巻き上がり」があり、それ以上巻き続けるとゼンマイが切れることがある。
自動巻き / オートマチック (機械式)
機械式時計(巻き上げられたゼンマイがほどける力を動カに動く時計)のムーブメントに内蔵されている、三日月のような形をしたローター(写真:赤い部分)が、腕の動きなどの振動に合わせて回転し、その動力が歯車類に伝達されることで、ゼンマイが巻き上げられる仕組みになっている。 手巻きムーブメントとは違い、ゼンマイの巻き上げすぎを防止するためのスリップ機構が搭載されている。そのため、ゼンマイの「巻き止まり」「巻き上がり」はない。
音叉 / おんさ(電池式)
1960年、スイス人の発明家マックス・ヘッツェル(Max Hetzel)によって開発されたムーブメント。
機械式時計にみられるゼンマイやテンプの代わりに、チューニングフォーク(音叉)、水銀電池、電磁コイル、トランジスタ回路で駆動するシステム。 コイルに電圧をかけ、音叉から発生する共鳴振動(360振動/秒)によってインデックス車を回転させ運針する仕組み。 ブローバ社「アキュトロン」で初めて搭載され、1970年代に生まれるクォーツの原形になった。
クォーツ (電池式)
電池の動力により時を刻む時計で、機械式時計に比べて圧倒的に精度が高いと言われている。
水晶に電圧をかけたときに生じる一定の振動数(毎秒3万2768振動)を電子回路が感知することで、1秒分の振動数ごとにステップモーターが秒針を進める仕組みになっている。 世界初のクォーツウォッチは、1969年にSEIKO(セイコー)が開発し、発表した。
モノプッシュ / プッシャー / プッシュピース
pusher
mono-push
時計のクロノグラフ機能をスタート・ストップ・リセット操作をするためのボタンのこと。
プッシャーやプッシュピースともいう。 主にリュウズの上下に2つ装備される。スタート・ストップ・リセットの一連の操作をひとつのボタンで行うものを、モノプッシュという。