「クリスタルガラスシャンデリアのガラス部品が割れた」
これもアンティーク修復ご依頼で多い事例です。 プリズムガラス同士を繋ぐために真鍮ワイヤーを通す穴はとても割れやすい。 輸送や掃除の時に破損させてしまうので、個人だけでなく、運送会社、掃除業者からの依頼も多いです。
当時このタイプのシャンデリアは、ガラス部品、ソケットや布巻きコードなどの電配線、ブロンズや飾り紐などの装飾部品 といった部品が、ガラスはガラス職人が、ブロンズは鍛鋳造の職人が、というようにそれぞれの専門メーカーの部品で構成されていることが多い。
すなわち部品は流用が一般的です。アンティーク市場ではそういった部品だけがサルベージされて修復業者向けに販売されています。 といっても流通量はそんなに多くはないので、重要かつ汎用性が高い部品を見つけた時はスペアとしてストックするために仕入れておきます。 電線劣化により管内でショート癒着してたりと、ボロボロになった内配線を交換するだけでも時間を要し手こずります。
A&Oではクリスタルガラスのシャンデリアは、販売に至るまでの修復が大変なので、滅多に仕入れて販売することがないです。 明かりを通したとき光彩が素敵な照明ですが、販売は正直とても面倒くさい。
なのに修復用部品をストックしないままアンティーク照明を販売する業者が少なくない。そういうリスクヘッジを考慮せずに販売してる業者ほど価格は安いのも事実です。
なので修理の問い合わせは絶えません。 正直、修理費はそこそこしますので、HPで大まかな価格表をご覧いただいてからお問い合わせいただけるようよろしくお願い申し上げます。
「他所で安く買ったけど壊れてるから安く修理してほしい」 というのは失礼ですし論外です。