修理のお客様へお願い。
メーカーや他の時計店に見捨てられたり、品物の価値に関係無く大事な時計なので、どうにか直してもらいたい。そんな思いのある時計をお持ち込みいただくことも多いA&Oの時計修理サービスです。
最近、下記のような方が修理作業の妨げになってしまっています。
- 見積料金をいただいてるとお伝えした途端修理を断られる方。
- 定休日に店先まで来てわざわざ電話して、強引にお店を開けさせた挙げ句、「そんなに大事なものではないから」と修理を依頼しない方。
- 修理する価値があるかどうかばかり聞いてくる方
先ず、修理する価値の云々はお客様自身で決めからご来店下さい。此方は買い取り以外ではお客様の持ち物を査定致しません。
見積だけでも相応の作業と時間を要しますので、見積費用は当然いただきます。ただし、見積後、修理にそのまま進めた際は実質無料です。
時計修理に必要なことを持続可能なものとするためにも見積料金と施工料金の値上げは避けられないのです。近年、海外技術者に比べて日本国内の技術者の所得レベルの低さが顕著で、時計技師の流出と減少に歯止めが利きません。A&Oの修理サービスを支える部品業者などサプライヤーたちも同様で、その生活も考えないといけません。インキュベーション(候補生、見習い、時計技師の卵)たちへの技術継承もこのままではままならず、あと数年もすればロストジェネレーションが生じ、残念ながら技術が途絶えると確信します。既に低需要で一部の愛好家にしか知られていないようなマニアックな修理方法が「いにしえ」となってしまっています。
興味本位で修理代金を聞かれても、裏蓋を開けて分解してみないことにははっきりした金額はお伝え出来ないんです。
何故か修理代が安いという噂が流れているようですが、メーカーよりも安くなる可能性があるとすれば、メーカーのようにごっそりムーブメントごと交換せず、未だ使える部品はメンテナンスして再利用しますので安くなることもあります。
また、純正部品を部品屋が好意で安くしてくれたり、アフターマーケット部品(社外品)を組み合わせた修理の場合です。純正部品で構成された修理内容だと、メーカーと工賃は変わりませんし、廃盤の部品を新規作成すれば当然高く付きます。
近年ロレックスを始めスイスの有名メーカーは、様々な理由で、本体だけでなく部品も高騰しています。発生する交換部品については時価という見積方法を取らせて頂いてます。
店休日は、時計の修理作業中で、電話に出られないことも多いですから、なるべくホームページの修理フォームから質問していただくか、詳しくお尋ねされたいことがありましたら、営業日に電話またはご来店のうえBHI資格者のオーナーに相談いただくようどうぞ願い致します。
時計修理のページへ