中村直人 ブラックバック 

中村直人 ブラックバック 

2021年9月18日
日々のこと

パリの画商から買い取って里帰りさせました。ガッシュ(アラビアゴムを混ぜたアクリル性の絵の具)で描かれてます。動物そんなに詳しくないけど角の形状からしてブラックバック? 当時のパリの土を踏み、生活の糧を得ることができた芸術家たちの感性は計り知れないものがある🥰

中村直人(なかむら なおんど 1905ー1981  長野県上田市)

47歳まで日本で築き上げた彫刻家としての地位も安定した生活も、なにより上質な木彫作品で日本一流として注目を集めていたが、すべてを捨てて渡仏。かねてから親交があり既にフランスを拠点に欧州で名声を極めていた画家で彫刻家の藤田嗣治の強い薦めで画家に転身。 1953年パリ展で大成功し、その後何度か個展を開き話題となり、直人は滞欧12年の間に彫刻家から国際的な画家に見事な変身を遂げた。西洋東洋の枠を越えたスケールの大きな作品をたくさん残して、昭和56年、76歳で永眠。