最近、僕の四方山話で良いので時計の話を聞きたいと尋ねてくる人が増えています。
誰かのココロの隙間を埋めるべく、だらだらとしゃべりまくるのですが。いいえ、お金は一銭も頂きません。 お客様が満足されたら. それが何よりの報酬で御座います…☠️
「エルプリメロの時計が欲しいのですが」
このキーワードを聞くと、おぉ時計のことをなかなか勉強してるな！ってショップの人は対応が変わるかもしれないです。
通常、時計のモデル名って完成された時計に対して付けられるものですが、エルプリメロは特別扱いで他とちょっと違うんです。
エルプリメロ = EL PRIMERO（”第一” ”最上の” という意味）は、ゼニスという時計メーカーが作ったクロノグラフ用のムーブメントであり、キャリパーを指しています。キャリパーといえば、Cal.365などと英数字で表すことが通例です。
でも、エルプリメロだけは、この名前で呼ばれてます。他にこんなキャリパーは無いかも。
今は自社ムーブメントを採用しているロレックスのデイトナですが、1980～90年代はゼニスからエルプリメロの供給を受けて搭載していました。ゼニスはこれでスイスのいちマイナー時計メーカーから、高級時計メーカーとして、世に名を知られるようになったんです。
デイトナの他にも、クロノグラフのムーブメントを自社製造する技術を持たない、スイス時計メーカーやDCブランドがこぞってエルプリメロの供給をゼニスに依頼した時代でもありました。
「デイトナでエルプリメロ？ いえいえ、どうせなら本家本元でゼニスの時計を買いましょう！」
こう答えるでしょう。外面だけの時計なんていらない。そんな見栄を張りたいだけの蛇の道は僕が許しませんよ。ダァ～～～☠️👉笑