釣り保険を検証してみた 

釣り保険を検証してみた 

2020年8月24日
日々のこと

高価な釣り道具には付きまとう破損という不安。

特にロッドとリールは、メーカーのフラッグシップモデルともなると、10万円を超えるものも少なくない。鮎友釣りのハイエンドロッドとなれば定価40万円を超えてしまうものも存在する。

高価な道具を不可抗力で壊してしまった、なんてことは釣りを長く続けていると1度や2度はあると思います。かくいう僕も然り。

そんな万が一の時のためにも補償してもらえる損害保険には加入しておきたいものです。

「釣り保険って入ってます? あるとすれば、どんなのがあるんですか?」

こういう釣り仲間や釣りを始めたばかりの人からの質問はちょくちょくあります。

これは僕にとっても永遠のテーマかもしれません。と言いますのも、各損害保険会社での釣りレジャーに対する補償内・補償外の線引きが年々厳しくなってるからです。

昔は、自動車保険に携行品特約というのがあって、年何百円かの掛け金で補償してもらえてました。しかも、保険を使っても自動車保険の等級に影響しないという有り難いものでした。 でも現在、僕が知りうる限りでは、何処の自動車保険も釣り道具(漁具)は補償外です。

JCBカードに付帯させられるトッピング保険のゴルフプランというのがあって、ゴルフという名前なのですがレジャー全般を補償してくれるのが手篤いということで僕も加入してました。 でも、これも2019年で廃止… していたのですが朗報です。2021年現在、ゴルフプランという名称で復活しているようですね。下記が契約内容です。1年契約、月払い410円、携行品損害10万円、免責金額(1回の事故につき自己負担額3000円)、個人賠償責任1000万円 (2022年7月31日 現在)

次に、住宅の火災保険に付帯させられる携行品特約で、三井住友海上のオプションを付けましたが、これも翌年、釣り道具が補償外に…

何故、保険会社で釣りはここまで嫌われるのか? 理由は簡単です。

船や磯の釣りは、時化て船が揺れたり、磯は足場が悪かったりで大変ハードな環境でのスポーツです。転けたりふらついた拍子に竿をポキポキ折ってしまうんです。同じく、ゴルフも長い道具を振り回すスポーツですが、道具を壊す確率は釣りの比じゃありません。

さらに、日本は天災が年々多くなっている災害国で、損害保険会社もそっちの方で忙しいだろうし、ちょこまかと釣り人に保険を使われては煩雑なリサーチや書類作成などやっていられないというのが本音だと思うんです。

話をもどして… では、いま僕が入ってる保険は何か?

楽天カードに付帯させられる「持ち物プラン」という携行品特約に加入してます。 1品(1対)につき10万円で、1度の使用で最高20万円まで補償されます。掛け金は年払いで2,250円。釣り道具ももちろん補償内です。が、残念ながら、2020年末をもって新規契約の受付を終了しています。以降、釣り具の携行品特約に代替するような保険は無いようです…

あと、SNS系のLINEで、つり人安心保険(損保ジャパン扱い)というのもあって、釣行日の1日から500円で掛けられる低下価格設定で釣り初心者にはそっちがお勧めかもしれません。 が、残念ながら2020年11月で終了してしまいました。以降、釣り具の携行品特約に代替するような保険は無いようです…

AIほけん(取扱代理店は株式会社NTTドコモ キューアンドエー株式会社、引受保険会社は東京海上日動火災保険株式会社)で月額110円から加入できる。最低補償金額は20万円からで免責金額(自己負担金)は5000円。個人賠償特約はもちろん、レジャー被災保険、生命保険、火災保険をミックスできる自由度が高い内容も魅力的です。なんといっても月額110円~は業界最安ではないかと。ホントかと疑ってしまいそうですが、公式サイトにも釣り具の破損は対象になると、はっきり明記されてます。でもネガティブに捉えると、保険会社のデメリットがかなり大きく、いずれ釣り具は対象外となってしまう可能性が高いプランのような気もします。ちなみに僕はこれを見逃す手は無いと直ぐ加入しました。(2022年7月31日 現在)

株式会社グッド保険サービスも釣り保険を扱っています。近年対象内容が改定(釣り具は1品に対して10万円まで)こそされていますが、廃止せず安定して販売されている釣り具を含めた携行品特約が付帯させられる保険です。掛け金は8,500円~ と業界最高値ですが、高価な釣り具をお持ちの方なら決して高くないと思います。よかったら検索チェックしてみてね。

釣り道具が補償される保険内容であれば、個人賠償責任保険の特約も自動付帯することが多いです。これは第三者の物を破損させてしまって弁償しないといけないときのための保険です。釣り場で他人の道具を壊してしまったなんてことも、あり得る光景ですから必要な保険といえます。

現在、釣り具が補償内の保険も、今後はどうなるかわかりません。保険会社も経営が厳しいご時勢ですから、『補償が手厚い保険=リスクが高い商品』 ということで廃止されてしまう傾向にあるので。

余談ですが、掛け金がもったいないと事故後、保険に加入して事故日の申告を誤魔化し補償申請するという手口を耳にしたことありますが、それは反則犯罪行為です。日短かで申請を立て続けにするのも保険会社にとって印象があまり良くないようです。あまりにも不自然だと保険を更新できなくなる可能性があるので気をつけてくださいね。

僕も道具を壊さないよう、気をつけて釣りを今後も楽しんでいこう。

(2022年7月24日 更新)