バロック様式なのか、ブロカントなのか

バロック様式なのか、ブロカントなのか

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1870-80年頃のプラフォニア(Plafonnier =フランスのシーリングライトのこと)です。全体像はシャビーでこてっとしたバロック様式ですが、パート・ド・ヴェールとクリスタルガラスのビーズが丹念に編み込まれたフラワーレリーフ1粒1粒が可愛らしい印象で、天井に映し出される陰影もユニーク。ガラスの精巧さも味わえる素晴らしい一品。

お断りしておきたいことがあります。

このタイプの照明のことを ブロカント(brocante フランス語で美しいガラクタという意味)と、ふわっと表現される人がいますが、クリスタルガラスやパート・ド・ヴェールというのは当時、素材としても高価なものなので、これ程ふんだんに良質な素材で構成されたクオリティーであれば力の籠もった「作品」として認めてあげていただきたいんです。

出自もそれなりに由緒正しいものです。なので、しっかりと芸術様式を見定めて、しっくりとくるニュアンスでお伝えすることが望ましいと弊店なりに考えてます。

でないと、せっかくの優良なお品が可哀想です。