カルティエ クオーツ時計修理の依頼の99%は○○

カルティエ クオーツ時計修理の依頼の99%は○○

日々のこと

⌚🛠️カルティエ時計の修理依頼で最も多いのが、クォーツタイプ(ボタン電池式)の不動。そして、ご依頼の99パーセントが、

🦌「先ず、電池交換したり、どこかで診てもらったことありますか?」

👩「はい、町の『何でも屋さん』で電池交換してもらって暫くは動いていたんですけど、気がついたら半年もしないうちに止まっていて…」

🦌「時計はいつ頃購入されてました?」

👩「百貨店で購入して30年近く経ちます。百貨店の時計屋さんにも古いのでメーカーが受け付けてくれないって言われて…」

🦌「オーバーホール(分解掃除)したことは?」

👩「えっ、電池の時計にもオーバーホール必要なんですか?したことないです。」

🦌「クオーツも動力が電子(電池)というだけで、機械ということには変わりないんです。ゼンマイ式の時計と一緒で、メーカー推奨は5年ごとって取説に書かれたりしますよ。」

👩「そうなんですか。それが原因で壊れたんですかね?」

🦌「分解掃除で劣化した油や金属粉を除去するための分解掃除なんです。機械内部の潤滑油が蒸発する『油切れ』の症状を起こすのが約5年なので、メーカーは5年スパンを推奨するんです。」

👩「……」

🦌「では、油切れを放置して使用し続けるとどうなるのか? 要するに自動車のエンジンオイル交換と一緒です。部品同士の摩擦が上昇して削り合いすり減ってパァー、二次災害です。内部でそうなってる可能性が考えられるって心配が第一。 クォーツの厄介なところはもう一つあって、、、」

👩「…………」

🦌「モジュール(集積回路)の寿命です。モジュールは時計の心臓部で、個体差はありますがだいたい20年が限界と言われています。で、交換になるわけですけど、20年経った時計のモジュールをメーカーはストックしているわけでもなく、大凡修理は断られます。そういう時計がどうにか直らないかと駆け込み寺のようにウチみたいなビンテージウォッチ専門店に持ち込まれてくるんです。」

👩「まさに自分がそうですね…」

🦌「では、ウチなら直せるのか?という質問になるわけですけど、裏蓋を開けてみないと解りませんし、どのようにどこまで直すのかとか、お客様のご予算との相談にもなりますけど、大凡の回答は Yes で修理可能です。」

👩「メーカーにも頼れないし、こちらで修理お願いできますか?」

🦌「では、ここから先は、裏蓋を開けて正式に見積もりに進むわけですが、A&Oでは見積もり費用が発生しまして、見積もり提示後、そのまま修理に進まれたら見積もり費用は修理費で相殺されますので~~~ 」

なんてやりとりを年間100件くらいはしてるんじゃないかな。時計なだけに時間に換算したら… 動画マニュアル作ろっかな…😅