ホントの美味しいってなんだろう? 10年考えた

ホントの美味しいってなんだろう? 10年考えた

日々のこと

オーガニックとか天然とか、土に根を下ろす深さを調整して野菜を味変させて育てるとか、スライスするのにわずか0.1ミリ単位の厚みで味を変えてみたり。日本で流通してない調味料を海外生産者から直輸入もしてきた。

「ホントの美味しいってなんだろうね?」

一見マジメそうで答えの見えない身内にさえ気付いてもらえない無意味な疑問を10年も真剣に考えてきました。

拘りの食材で一生懸命作って、ただ美味しいと表現してくれる人の中にも様々で、中身の味付け全てを当ててくる敏感な舌の人がいれば、全く伝わらない舌音痴もいる。

「同じように作っても、食べる相手の気持ちを考えてるかどうかで味が変わるのではなく舌が変わる」

と説いてくれた人がいた。僕の美味しいは押し付けだった時期があったことを恥じたこともあった。

結局、一緒に美味しいねと心許し合える人間との会話がホントの美味しいってことなんだろうなと。

わかっていながら溜飲が下がるまで10年近くかかってしまった。

いまはただ美味しいと言ってもらえるだけで満足です🍳