「受注生産って書いてある青二(青紙二鋼)で鏡面仕上げの包丁が欲しいのですが?」
「納品に最低3ヶ月~半年かかります。それもお約束出来るかは…」
「えぇ~ 1本の包丁を作るのにどうしてそんなに時間がかかるんですか???(興味津々)」
「弊店は販売のみでして、受注している鍛冶屋がそう言うんで。」
うーん、何故だ。なんとなく納得いかないっ。
っということで、手持ちで青紙ニ鋼の包丁を鏡面磨きトライしてはみたけど、結局納得いくレベルの仕上がりにはならなかった。そこで包丁の個体差や鍛冶職人の精錬技術や行程の違いがあることに気付く。
おそらく、同じ包丁を何十本何百本作っている中で、鏡面の工程に進める包丁は1本くらいの低い確率なのか。だから半年とか時間に余裕を持って受注してるのかな。鍛冶職人のポリシーにも依るんだろうけど。今度、鍛冶職人に直接聞いてみたい。
そして自分で研いで磨いてみると、硬い青紙ニ鋼の本焼き刃で鏡面仕上げ包丁の値段が格段高い意味がわかった。 さらにその上の青紙一鋼の鏡面仕上げなんて存在するのかな?
限りなく不純物を吐き出させる積層打ちでありながら全体に密度を与えないと、いくら磨いても曇りが残って鏡面にならない。しかも砥石に当てて研いで刃付けした後は、ひたすらコンパウンドで磨くのに骨が折れる💦
正直、鏡面だからと切れ味が増すワケではないんです。多分、包丁のレベルを超えて、日本刀を作る刀匠レベルの域の世界観。少年たちに解りやすく言えば、中二病レベルくらい。
和刃は鍛冶職人と研ぎ師の連携プレイであって、鏡面仕上げであることは最上級の仕事の証なんだね。純正品が欲しいわぁ〜😀