NETSUKE

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日々のこと

🇯🇵いま世界でメイドインジャパンがリスペクトされてるカルチャーといえば、ゲーム、アニメ、マンガなのかな。

寿司とか日本の食文化も凄いけど、日本人が得意げに感じてるほど海外の人は食文化そのものをそんなに重要視してないと感じます。

江戸時代は、マンガの代わりが「浮世絵」で庶民のタブロイドだった。携帯電話の代わりは「印籠」になるのかな。印籠って水戸黄門様が副将軍の威厳を保つためのシグネチャー的なイメージが強いけど、実は昔のポーチで入れ物のアクセサリーです。中にはお金や薬、卑猥なモノまで入れていたそう。。

いつの時代も人間は同じ、だんだん指向性が高まって、細工を凝らした超絶技巧な工芸品レベルに達したのが幕末〜明治。維新以降、政府が弾劾した廃仏毀釈(別名 神仏分離令)の政令によりクラッシュ&ビルド意識が高まって日本の宮大工や工芸職人に多くの失職者を出した。

フェノロサやバーナードリーチを始めとする明治政府が雇った「お雇い外国人」たちは、それを見かねて職人たちサポートするパトロンになった。多くのお雇い外国人は、日本の工芸職人と海外の資産家コレクターたちとの橋渡し役になって様々な物を作らせて売った。開国により日本人に見捨てられて消滅寸前だった日本の数寄や粋の文化は、彼らのジャポニスム(日本趣味)に支えられ昇華したのでした。

お雇い外国人が契約期間を満了して帰国していくとき、数多のメイドインジャパンが母国に持ち帰られました。それを見た海外の数寄者たちは、東洋のいち島国でしかなかったニッポンに思いを馳せ来日ブームに繋がって、欧米人が日本風情を愉しむ旅行をしたがる原点は此処から始まりました。

🐀これは印籠の副産物で根付(ねつけ)といいます。結びぶら下げるマスコットストラップです。もともと海外のコレクターに人気が高かったけど、ここ10年くらいでさらに拍車が掛かり高騰して海外オークションを賑わしているメイドインジャパン。NETSUKEで当たり前のように通じます。フランスから里帰りさせました。僕の愛玩物になりそう🥰