日本人は「キンコンカンコン」 海外ではどう表現する? ~ ウエストミンスターチャイムの歴史 

日本人は「キンコンカンコン」 海外ではどう表現する? ~ ウエストミンスターチャイムの歴史 

ウエストミンスターの鐘は、1793年に英国の教会時計として誕生しました。当初は「ケンブリッジ・チャイム」と呼ばれていましたが、1859年にロンドンのウエストミンスター宮殿で、通称名で皆さんご存知の「ビッグ・ベン」の時計に採用されたことで世界的に有名になりました。その後、19世紀後半から世界中に家庭用時計にも広く普及しました。日本人にとっては学校の時刻を知らせる鐘としても皆さん周知のとおりです。

  • 誕生:1793年イギリスのケンブリッジにあるグレート・セント・メアリーズ教会の時計に、このメロディが最初に採用された。
  • 当時の名称:「ケンブリッジ・チャイム(またはケンブリッジ・クォーターズ)」と呼ばれていた。
  • 作曲者:ウィリアム・クロッチ(当時学生)らによるものとされ、ヘンデルの『メサイア』の一節をヒントにしたと言われている。

日本でこのメロディーが使用されるようになったのは1954年、銀座の和光(旧・服部時計店、現・SEIKO)の時計塔がこの音を鳴らし始めました。その2年後の1956年、東京の大田区立大森第四中学校の教師が騒々しいベルの代わりにこの穏やかな音色を提案し国内の学校で初めて採用されました。これがきっかけで日本全国の学校に広まったと言われています。

ちなみに、日本人はこのメロディーを「キンコンカンコン」という擬音語で表現しますが、イギリスやアメリカでは短い祈りの言葉、いわゆる歌詞で捉えられる傾向があります。

  • All through this hour(この一時間ずっと)
  • Lord, be my guide(主よ、私を導いてください)
  • That by thy power(あなたの力によって)
  • No foot shall slide(足を踏み外さないように)​

リズムがメロディにぴったり合うため、日本人が「キンコンカンコン」と口ずさむのと同じ感覚で、このフレーズを思い浮かべる人が多いです。ビッグベンの鐘が鳴ると、この詞を口ずさんでいるお爺ちゃんおばあちゃんを見かけます。。