コインウォッチの修理 クォーツ腕時計の使用方法

コインウォッチの修理 クォーツ腕時計の使用方法

日々のこと

今回はコインウォッチの修理。

その名のとおり金貨をリメイクして時計に仕立てられた腕時計のこと。修理の技術的には大したことはないのですが、クォーツ時計の取り扱いについて、あまりにも皆さんご存じないユーザーが多いので時計を長持ちさせるためにも今回紹介させていただきます。

コインウォッチの中身はだいたいクォーツムーブメントなのですが、一般の時計店や便利屋で電池交換してもらっても動かない、故障した状態だからウチに持ち込まれるわけなのです。

こういう場合、クォーツムーブメントの心臓部分となる集積回路の寿命かメンテナンス不良で動かなくなっていることが殆ど。この時計には国産の塩尻精機社のムーブメントが搭載されていましたが、倒産したのか現在会社は無くなっていました。海外の整合表専門サイトで互換性のあるムーブメントを探しあて輸入することから始まりました。ケース全体を分解掃除して、ムーブメント交換、リューズの巻き芯を交換、弱っていた風防を再接着、ケース研磨、経年硬化したガスケットを交換、日差調整して完成。クォーツ時計ってメンテナンス無しで電池交換すればずっと動くみたいな、ぞんざいな扱われ方をされていることが多いですが、動力源が電池駆動であるというだけで、手巻きや自動巻きの機械式時計と取り扱いは基本一緒です。

集積回路を長持ちさせるためにもクォーツ式も3~5年ごとの分解掃除をお薦めします☝️ 電池が2年保つと考えたら、2度の電池交換で分解掃除するのがベターです。