アンティークビスクドールの修理依頼

アンティークビスクドールの修理依頼

2021年5月15日
日々のこと

アンティークビスクドール(陶製人形)の修理依頼。割れた陶製の頭部と脚部の修復、全体的な汚れのクリーニング、洋服の交換、ウィッグの交換、伸びきった関節ゴム紐の交換。まぁ、フルレストアに近い作業内容です。

「何でも直せますよね~」みたいな誇大な噂が立ってるみたいですがそうでもないです。より深淵な修復ともなれば国内外の専門家たちと協同作業で進めています。アンティークや美術品の分野において広範囲に対応してることは確かで、機械的な分野は時計修理の修業時代に。美術品全般の修復はオークション会社サザービーズが主催してたインスティテュートアートアカデミー(芸術家やディーラーを育成する専門学校)時代に身に付けました。 それでも縮小していくマーケットにより世の中から取り残され風化してしまった知識技術が数多くあったり… 今に残り活かされる技術が有るというだけで感慨深いものがあります。ニッチな仕事なのです。