僕は7合目のベースキャンプでずっと待機してるような人生。
頂上トライして成功した人も失敗した人もたくさん見てきたし、拾った骨の数だけ華麗な英雄譚を聞いてきました。
薄い空気での暮らしにも体が馴れてしまったし、既に頂上トライする気持ちは失せてしまった。
頂上に登った人間の話を聞いてるだけで満足したり、失敗した人間の骨を拾って弔ってあげる。そんなことのくり返し。
7合目で25年間、強風に吹きさらされ命を落としそうになることだってあるけど、そんな自分を特別とも感じなくなった。
何故、目前の頂上に登ろうとせず下山もせず此処に居るの? という質問が来る度に、
7合目でも下界は見えるし、降りると見えなくなってしまうから、下界は地震や台風が怖いからと答える。
登頂する人を近くで何人も見てるだけで自分の事のように嬉しくなってしまう。
7合目にいても第一線で戦うことは出来る。
そんな感じです。