西日本ジャパニーズワインの雄、菊鹿ワイナリーさんへ。
10数年前、オーク樽でシャルドネを長期熟成した本格派のワインで一世風靡したワイナリーです。当時は需要が供給に追いつかず、数量限定で予約しないと買えないくらいの人気ぶりでした。
今では山鹿市菊鹿町はワイン用種葡萄の一大産地にまで成長して、市場への供給量も比較的安定してる様で予約無しで普通に購入できるくらいに落ち着いてる様でした。
数年前に市場開拓を目的にショップ&レストランを併設した新社屋の竣工でも業界ではたいへん話題になりました。
マガサンの商品開発と展開の参考になればと、マガサン代表の嫁と共にいつか視察してみたかった場所でした。なんやかんやと忙しくてやっと来られました。
ショップ&レストランには試飲コーナーもあって試飲させていただきまし。樽熟成は変わりないですが、だいぶすっきり繊細な味に生まれ変わっていました。
10数年前に飲んだときの重厚で余韻が続く味とはだいぶ変わっていていますが、フューチャージェネレーションを見据えた万人受けする醸造がコンセプトなのかな?と想像すると、なんとなく腑に落ちるところがいくつも思い浮かんできます。
時代の変様と潮流に合わせた醸造が経営にプラスとなるかマイナスになるのかは、一個人の僕には分かりませんが、「進化し続ける」の片隅で「アーリーアーカイブ(創業当時の記憶)」もわずかながらに作り続けていただきたいなと。
いつか再評価されるタイミングで創業当時の記憶が経営危機を救うこともありますし、物作りの歴史において理想理念を継承するための代替が効かない貴重な素材になります。
僕は古物の売買を生業とする者なので様々な市場と事業の歴史を振り返るのですが、創業者の理想理念は世代交代を繰り返し経年で形骸化しやすく、栄枯盛衰とはよく言ったものでアーリーアーカイブを残してない事業者はほぼ間違いなく滅びてます。







