納品と設置で長野県へ出張、新幹線で名古屋~特急で松本市~レンタカーで白馬村の旅順です。
シェラリゾート白馬さんは白馬村にあります。白馬村と言えば、いまなにかと話題のインバウンド特需のリゾート観光地。でもシェラさんはニュートラルなスタンスを保っていていて国内旅行の客層も多い希有な宿泊施設。
お言葉に甘えてお泊まりもさせていただいた。
国内の宿泊施設でこんな良い宿に泊まったことないくらいハイクオリティーなホテル… クライアントの目があるのにまったく遠慮も無く寛ぎすぎなくらい楽しませていただきました。。
4月後半なので、まだ雪化粧されてる白馬三山の借景と佇まいがとにかく素晴らしいホテルでもある。
空気が澄んでるし、雪解け流れる小川のせせらぎが天然のBGMで心地良かった。フロントやレストランスタッフさんたちの対応も柔らかでアットホームで何の不満もありません。すべてがデトックス。
社長とは2年来のお付き合いですが、この度はだいぶ話もさせていただいた。肝が据わってて、物事の全体を見渡す力が秀でてるというか、なのに落ち着いていて包容力を感じる素敵なお若い2代目の女性社長さん。
宿泊施設の経営者って何人かクライアントいるので経営の内情は程々わかっていたつもりでしたが。 シェラさんは白馬だけでなく湯沢の宿泊施設や飲食店経営もされててグループを束ねての経営でスケールが結構デカイ。スタッフの数も一般的なホテルの倍近くいたんじゃなかろうか。
ちょうどオフシーズンで館内外の修繕工事や部分リニューアル工事してる真っ最中でもあって、館内外に活気が漲っていたので、僕も小さいながらいちおう経営者という目線でも楽しませて頂きました。
これでインバウンドバブルに沸くリゾート地で2大エリアの長野県白馬村と北海道ニセコ両方に行ったことになる。
両者共に世界中からパウダースノーを求めて冬季の集客ぶりが凄いは同様なのだけど、大きく違うのは、白馬は地元民が多く残って観光産業を盛り上げているという印象が強い。投資物件のコンドミニアムやレジデンスやホテルが過半数を占めているニセコには、もう殆ど地元民が残っていないのではなかろうか。
そして、白馬は夏季山開きでトレッキングでも賑わいを見せるので、1年の殆どを通じて集客がありシーズンオフがとても短いということ。白馬の魅力に惹かれて完全移住する外国人も多いそうです。このシーズンオフの短さが地元民の観光産業を支えるエネルギーになっている。

しかも白馬の地盤はかなり頑丈な岩盤層で震災の影響を受けにくいらしい。こちらの画像のドーナツ屋HAKUBA OTTOさんは、熊本でイタリアンレストランを経営されていたそうですが先の熊本地震で被災されて、元同僚さんの呼び掛けで3年前に白馬に移住されたんだそうです。コロナ禍のダブルパンチでさぞ苦労されたことは想像に難しくない。でもOTTOさんが移住を決断したのは、白馬のホテルで働いていた元同僚さんとの友情であり、ご縁であって、白馬が地震が少ないとか、地盤どうこうということではなかったそうだ。
うまくいえないけど、白馬に住んでる人からは柔らかな郷土愛を感じた。そもそも住む人間の魅力値が高い土地は人を自然に集める力がある。近年、白馬村エリアにOPENしてる星野リゾートホテル、パタゴニア、ノースフェイス、スノーピーク、スターバックス、好日山荘などなど、村で積極的に誘致したわけではなく、ほぼ自然発生ベースなのだそうだ。村にとってノーコスト&ノーリスクでレヴェニュー(税収)してるってこと。
山口県西部も地震が少ないので東北震災で被災された人が移住してるという話もちらほら耳にする。住む土地を選ぶ基準というのは様々で、それぞれの人間模様があるって思います。
白馬村も地元民から見れば地域活性化の課題はまだまだあるのだろうけど、下関市から出張で訪れた僕にとっては見習いたい部分がたくさんありました。僕は白馬村を好きになりました。
シェラリゾート白馬さん、プライベートでもまた訪れたいと感じた本当に良いホテルでした。。










