豊作の予感
シチリア島から輸入された原種の苗を分けてもらったレモンの木でおそらく、フェンミネッロ種なのかな。
関門海峡のミネラルを含んだ潮風と瀬戸内海洋性の温暖気候が環境に合っていたのかは定かではないけど、僕は海峡レモンと名付けて15年くらい路地栽培で育てている。
ソフトボールくらいの大玉で皮にエグみが少なく香り豊かで果肉は酸味の中にほんのり甘みを感じます。他の品種と比べると棘はしっかりで多め。
9月の青い未熟期に収穫するとライムのような酸味で、絞ってラム酒と炭酸と奄美の黒糖と自家製ミントでモスコミュールにするとこれがまた美味い
←文豪ヘミングウェイが愛したキューバスタイルのレシピ
表作と裏作が柑橘類にはあって、安定した隔年着果が難しい柑橘類の中でも特にレモンはその傾向が強い。
レモン栽培は、春に出た芽が1年をかけて成長して翌年の春その枝に有葉花(実が成る花芽)が咲いて着果します。樹に体力を残しておくために雌しべが無い不完全花と直花は摘蕾して生理落果を最小限に抑えます。
樹勢が強く込みすぎる夏芽と秋芽はこまめに剪定。肥料食いなレモンはリン酸を中心にカルシウムやマグネシウムや微量要素の二価鉄や銅も切らさないよう意識して春肥と夏肥をしっかり与えるとか、冬〜早春はマイナス気温が続きそうなときの寒風や霜に当てると葉を落としてしまうから鉢植えは不織布で覆ってあげたり、果実が傷つかないよう周囲の棘は切り落としたり。1年を通して管理がとても大変なレモンの木
でも収穫できたときのレモンは特に嬉しいんだなー