「人生の楽園」テレビ朝日系番組 のおよそ7割の出演者がその後、売り払うか貸し出すかで転居されてるそうです。
番組制作に関わった方からの話なので確かな情報なんでしょうが、結構好きで見ていた番組だっただけにショックです…
さらに掘り下げると、現在も住み続けている残り3割の居住者うちの9割は、幼少期に田舎暮らしの経験があるか、その場所に住んでいた経験があるということ。いわゆる、Iターン移住者が田舎に残る確立は1割を切ってしまうそう。田舎暮らしに対して免疫があるとか、そんな里山文化のDNAが備わっていないと無理ということなのか?
ナチュラル志向、古民家好き、子育てと時給自足、みんないい趣味なんだけど、田舎暮らしとは別物だし、ビジネスに於いても今後日本に少子高齢化が進み田舎のインフラが虚空化していけば拠点運用はさらにハードル上がるでしょう。
僕も以前は、歳取ったら海外の田舎のワイン畑付きの古城でも買ってワインでも醸造しながら悠々自適に暮らしたいな~って思い描いたこともありましたけど、或る目上のビジネスの先輩にこの話をしたら、こう言われて考え直したことがある。
「田舎の田舎はダメだ、都会の田舎にしておきなさい。」
世界の地方に少子高齢化と経済停滞が進み、特に日本の地方は加速度的に衰退しているのを目の当たりにして、この言葉の意味の重さが年々大きくなって胸に刺さるんですよね。
話は少し飛んでしまいますが、
世はキャンプブームの再来で、右も左もSUVに買い換えてキャンプ地で楽しむ人が増えました。知人がキャンプ場運営者で、特にハイシーズンの8月なんかは2年先まで予約でいっぱいなんだそうです。ただ、面倒くさがりの僕から見ると、『買った方が良いツール』が増えていくし、オーバースペックでゴツくなっていくし、派閥も細分化されたりで、人間関係も面倒臭くなってきたなぁ~って。激しくブームになると、そんなに長続きしないんだろうな~って斜めに見ております。
その影で法人向けにも貸し出せるグランピングがじわじわマーケットを広げているみたいで・・・ 「隠れ家的」「キャンプっぽい」くらいが小気味よくて一般者向けで生き残るのかなと。
地方移住のマーケットにカテゴライズされた『本物志向』って呼称に憧れた団塊世代が、田舎暮らしを求めて移住したはいいものの、いつの間にか街に戻ってきいてた。
今のキャンプブームに似ているような気がしてならないのです。