月亭方正の寄席に行ってみた。 職能を全うするということ

月亭方正の寄席に行ってみた。 職能を全うするということ

2019年10月12日
日々のこと

普段からチケットをお預かりしてるコルトーホールさんにお誘い頂き、嫁が昔から大ファンということもあって月亭方正さんの寄席を聞きに行ってきた。

そこにはTVで長年求められてきた「ヨゴレ芸人」の姿はありませんでした。観客の反応を読み取りながら、ゆったりとした独特のテンポで噺(はなし)を進め観客を惹き込んでいく姿に最初は意外性を感じていました。しかし次第にこっちが彼のリアルだと感じられる様になった。周囲に求められてきた職能(多くの人に必要とされる仕事のこと)を全うしつつも、自分が好きになれる環境を少しずつ整えてきた姿勢に共感を覚えました。

噺家の道に転身されようとしていたのは、ちょうど10年前で40歳のときだったそう。若手からは芸人特有の縦社会の敬称で「兄さん」と呼ばれはじめるくらいのキャリア。この先の生き方について相当悩まれたんだと思う。好きなことして飯を食べていけている人で、最初から実践出来ている人というのは数少ないと思います。与えられた職能を全うすることで普通は見過ごしがちな足元に転がってきた小さなチャンスを掴む。こんな時代だからこそ、月亭方正さんの生き方が心に刺さるという人は間違いなく増えてきてるはず。寄席は存分に笑わせていただきました。。😆