オルゴールの修理

オルゴールの修理

日々のこと

今回はオルゴールの修理。

日本国内ではオルゴール専門で修理する業者はかなり少ないようです。症状は、スイスの高級オルゴールのメーカーのトーレンス社製ムーブメントでゼンマイ切れなのですが、この部類は量産品で、ゼンマイと香箱がユニット構造で天真がかしめてあるため分解不可能です。なのでゼンマイのみの交換が困難です。
ユニットごと交換になるわけですが、あいにくアンティークなので新品のユニットは手に入りません。海外の中古部品市場から程度の良いムーブメントを探して移植する方法しかないです。時計の修理にも言えることですが、量産品の修理というのは、メーカーの部品供給が途絶えてしまうと、後々のコスト面で高価なハイスペック品よりもある意味不利に働きます。

それを修理するかしないかの選択は所有者のお客様に委ねられます。A&Oの修理サービスとしましては、海外の専門業者と協力して部品作成で対応することも可能にしています。当然、特殊な技術なので費用はそれなりに掛かりますし、メーカーが諦めてしまった技術を、他者が途絶えさせず維持するというのもそれなりに大変です。

なので修理というのは所有者と技術者との想いで成り立っています。100年大事にされ残った物にはかならず相応の物語と背景が存在している… 皆さんもそう感じませんか? そんなアンティークだから面白いし修理したくなります。🛠️

https://aando-since1993.com/restration/musicbox_repair.html