カウンター
counter

 

ダイヤル(文字盤)内にある、計機のこと。
日付け、曜日、月表示や、秒を示すスモールセコンド、クロノグラフ搭載機における30分または12時間積算計などが代表的。 スモールダイアル、レジスター、インダイアル、サブダイアルと呼ばれることもある。

角穴車 / ワインディングホイール

丸穴車から伝わった動力を同軸の下層にある香箱車に伝える役割を果たす。 ワインディングホイールともいう。

カボション
cabochon

半球型にカットされた宝石のこと。
半透明、不透明な石を美しく見せるためのカッティング方法。 腕時計のリュウズの先端に埋め込められていることが多い。

ガリレオ・ガリレイ
Galileo Galilei
1564-1642

 

「振り子の等時性」 「落体の法則」 などを発見した、イタリアの物理学者、哲学者、天文学者。
1583年、ガリレオが、ピサの大聖堂に下げられたシャンデリアが揺れるのを見て発見した「振り子の等時性」によって、当時の時計職人たちは、振り子を調速機に応用した時計作りを目指すようになったという。 また、ガリレオは、自ら製作した望遠鏡で天体を観測し、伝統的な宇宙観を否定する「地動説」を実証するいくつかの事実を発表した。 主な著作として、『星界の報告』、『太陽黒点論』、『贋金鑑識官』、『天文対話』、『新科学論議』などがある。

ガンギ車
escape wheel

 

アンクル脱進機に使われているパーツ。
アンクルの2つのツメ石が交互に噛み合うように作られた歯車で、テンプに一定の力を与え左右に回転運動をさせる役割と、テンプからの振動周期を規則正しく歯車に伝える役割を持っている。

カーベックス
curvex

 

手首の腕曲線にあわせてカーブしている、腕時計のケースのこと。
ケースの曲線に合わせ、中のムーブメントがカーブしているものもある。 Gruenのカーベックスシリーズが代表的で、1920年ごろのアールデコ期、欧米で人気を博した。

キチ車

リューズを巻くと巻き真に連結するキチ車が丸穴車を回転させて、角穴車に動力が伝わり、ゼンマイを巻き上げる。

キネティック
KINETIC ELECTRICITY STORAGE UNIT

 

自動巻き機構で発電するクオーツ時計。
日常生活の中で頻繁に繰り返される腕の動きから、機械式自動巻ムーブメントと同様の回転錘が回り、その回転が輪列機構により約100倍に増速され、ローターを毎分約1~10万回転という超高速で回転、結果、発電コイルに電圧が誘起され、この時点で微小で不安定な電気エネルギーを整流し、ニ次電池に蓄える。 そして、そこから供給される平準化された電気エネルギーが水晶振動子やステップモータを駆動させ、時を刻む仕組み。

キフショック

 

1950年頃にスイスで発明された時計耐震機で、時計本体が衝撃を受けたときに、弾力によってそれを吸収する耐震装置。
ロレックスが搭載するキフは形が美しいためファンも多い。

キャノビチェ
cabinotier

 

 

18世紀のスイスで活躍した時計職人、また、伝統的な時計工芸技術に精通し、卓越した技術をもつ時計職人のこと。
屋根裏部屋(キャビネット)を工房・アトリエとし、時計の製作を行なっていた職人が多かったことが名前の由来となっている。

キャリングアーム方式
carrying arm

 

クロノグラフの作動システムの一種。
クロノグラフ機構でもっとも古典的なシステムで、稼動するレバー=キャリングアームの一方の先端に、4番車と常時接続している中間車がある。 作動機構の動作に応じてこのキャリングアームが移動し、中間車が4番車だけでなくクロノグラフホイールにも接続し、回転動力が伝達される。 古典的なだけに製造難易度は割合に低く整備性にも優れ、稼動するメカニズムが大きいので視覚的なメリットがある。 ただし、常時回転する歯車を停止している歯車に「ぶつける」ような機構であるため針飛びが起り易く、発停時のトルクロスが大きいため、テンプの振り角が一時的に落ちて精度に影響を与える。 また歯車同士の摩擦も大きいため力損失や部品の摩耗も比較的大きい。

ギョーシェ彫り
guilloch

 

ダイアルに施される繊細な模様、また、それを規則正しく彫り込む装飾技法のこと。
見た目の美しさに加え、光の反射を少なくするなど、視認性を高める効果もある。 高級時計にこの技法が施されていることが多い。 18世紀にアブラアン・ルイ・ブレゲが考案したもので、今では機械による彫り込みや型押しのプレスもあるが、一部の高級時計は、専門職人の手作業により彫りが施されているものがある。

ギャランティー / 保証書
guarantee

 

時計メーカーが発行する、時計の品質に対する保証・保証書のこと。

キャリバー
caliber
 

ムーブメントの製造メーカーが管理するために付けた、ムーブメントの形式番号のこと。
時計のスペック詳細で「Cal.~~」と記されることが多い。 特にマニファクチュールや、バルジュー、ヴィーナスといったエボーシュの希少なキャリバーのムーブメントは、パーツのみでも高価に取引される。

切り替え車式

 

現在、自動巻き式腕時計のほとんどが用いている自動巻き機構のこと。
ローターの下に取り付けられた二つの切り替え車によって、ローターの回転方向に関わらず、その回転を一方向に変換しゼンマイを巻き上げる機構。 マジックレバー式に比べ、部品数が多い。ペラトン式自動巻機構が代表的。

クォーターリピーター
quarter repeater

 

音で時刻を知らせる時計の機能のこと。
ソヌリとは違い、任意の時間にレバーやボタンを操作することによって音が鳴る機構。時間を知らせる鐘が7回鳴ったら7時、15分単位を知らせる鐘が1回なら15~29分で、7時15~29分となる。 鐘が0回で0~14分、1回で15~29分、2回で30~44分、3回で45~59分を表す。

クラウン / リューズ / 竜頭
crown
 

主ゼンマイを巻き上げる巻き真に固着されている、時計の側面につけられた突起のこと。
一般的に、クラウンはゼンマイを巻くためと、引くと時刻合わせをすることができる。この時はゼンマイが巻かれないような仕組みになっている。リュウズ(龍頭)と呼ばれることもある。

グランドコンプリケーション
Grand Complication

 

パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、クロノグラフ、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフなどの複雑機構を、複数搭載した腕時計のこと。

グリニッジ天文台
Royal Observatory, Greenwich

 

ロンドン郊外グリニッジ地区のテムズ川河畔グリニッジ・パーク内に存在する天文台。 ロンドン中心部から東におよそ5km、テムズ川河畔からは南におよそ800mの丘に建てられている。
1675年にイングランド国王チャールズ2世が設立した王立天文台で、初代天文台長はジョン・フラムスティード。 王立天文台 (Royal Greenwich Observatory, RGO) は1957年にイースト・サセックスのハーストモンソーに移転し、グリニッジの天文台は「旧王立天文台」(Old Royal Observatory) となった。RGOは1990年にケンブリッジに移転した後、1998年に閉鎖され、旧王立天文台が再び「グリニッジ天文台」(Royal Observatory, Greenwich) と呼ばれるようになった。 現在は観測機器はなく、史跡として維持されている。
1851年に台長エアリーが本館(当時)に子午環を設置し、窓の中心を基準として観測を行い、この地点(グリニッジ子午線上)の平均太陽時であるグリニッジ平均時を定めていた。その後、世界共通の経度の基準(経度0度、本初子午線)と定められ、世界の経度および時刻の基準を担っていた。 1833年に設置された報時球は現在も稼働している。

グリニッジ標準時
GMT=Greenwich Mean Time

 

世界標準時の起源で、GMT(Greenwich Mean Time)のこと。
英国のロンドン郊外グリニッジ地区に所在していた「グリニッジ天文台」で、チャールズ2世の命によって1675年に設立された。1884年にグリニッジ天文台が経度0の地点と定められ、グリニッジ天文台を基準に世界標準の時計作られたことから、世界標準時を「グリニッジ標準時」と呼ぶようになった。

クラスプ
clasp

 

メタルブレスや革バンドのワンタッチ式・開閉式の留め具のこと。

クル・ド・パリ
clou de paris

 

clou de paris=フランス語で「パリの爪」を意味する。 腕時計のダイヤルやベゼルなどに施される多数のピラミッド型が連なっているようなのギザギザ模様。 また、それを施す技法のことをいう。 パテック・フィリップ「カラトラバ」が代表的。

クロノグラフ
chronograph / COSC=de Controle Official Suisse Chronometres

 

ストップウォッチ機能が付いた時計のこと。
1720年頃、産業革命前のイギリスで、クロノグラフの父として知られる時計職人ジョージ・グラハムによりストップウォッチが考案された。 「クロノグラフ」は、ギリシャ語で時間"chronos"を記録する"graph"ことを意味する造語で、時刻表示の他に、ダイヤル上のインダイヤルによって計測した時間の累計を表示する積算計を備えているものもある。操作方法は、一般的に2時位置にあるプッシュボタンでスタート、ストップ、4時位置のプッシュボタンでリセットを行う。

クロノメーター
chronometer

 

公的機関、スイスクロノメーター検定協会(COSC : Controle Officiel Suisse des Chronometres)による厳しい精度検定に合格した高精度なムーブメントに与える認定。 また、そのムーブメントを搭載している最高精度をもった機械式時計のこと。 検査は5姿勢、3つの異なる温度の組み合わせの条件下で360時間かけて実施されます。

月差
lunar inequality

1ヶ月間に時計がどれだけ遅れ、進んだかを表す言葉のこと。 月差10分などと表す。

ケリング / 旧名・PPR
KERING

フランスを本拠地とするコングロマリットで、主にファッション・宝飾品関連のブランドを保有している。 LVMH、リシュモンと並ぶファッション業界大手企業体の一つとされる。 時計メーカーの傘下子会社は、ジラール・ペルゴ、ユリスナルダン。

ケースの種類
the kind of case

ラウンド

真円形のケース。 古今主流の最も一般的なタイプ。
 
 
 

トノー / トノウ

樽型のケース。 アール・デコ期(1910年代~1930年代にかけて流行・発展)のデザイン。
 
 
 

スクエア / カレ

正方形のケース。 中のムーブメントは丸型がほとんど。
 
 
 

レクタンギュラー / タンク

長方形のケース。 ムーブメントも長方形のものが多い。
 
 
 

クッション

丸みを帯びた四角形で文字盤が丸型のケース。 アール・デコ期(1910年代~1930年代にかけて流行・発展)のデザイン。
 
 

オバール

楕円形のケース。 アンティークのレディースウォッチに多い。
 
 
 

フレアード

縦中央部が内側に絞られている長方形のケースの両すそが緩やかに膨らみ広がっているタイプ。
 
 
 

アーモンド

アーモンドのような形状で、丸みを帯びた菱形。文字盤が丸型のケース。アンティークによく見られる。

研磨 / ポリッシュ
polish

経年の使用で外装に付いた擦り傷、引っかき傷を研磨剤を用いて除去すること。
ロジウムメッキ加工、ステンレスや金無垢(ソリッドゴールド)などヘアライン仕上げも同時に行う。 ホワイトゴールド、プラチナは研磨後、ロジウムメッキ加工を行うこともある。 あまりにも深い傷は残ってしまうが、擦り傷、曇りなどは磨き上げることで消し去ることが可能。
風防も、プラスチック風防であれば基本的に研磨は可能な場合が多い。 ただし研磨する箇所によっては、防水性や強度に影響を及ぼす場合がある。
また、研磨後、重量が減少してしまうことを肉痩せという。

ゴライアス / ゴリアテ
英: Goliath
ヘブライ: Golyat

 

直径6cm以上の大きな懐中時計、腕時計の総称。
旧約聖書に登場するペリシテ人の巨人兵士の名前に由来している。 旅行用に純銀のスタンド(バーミンガム製)に収納できる珍しいアンティークも見られる。
 
Goliath=英語・ゴライアス Golyat=ヘブライ語・ゴリアテ
旧約聖書のサムエル記に登場するペリシテ人の巨人兵士。 身長は6キュビト半(約2.9メートル)。 羊飼いの少年であったダビデが投石器から放った石を額に受けて昏倒し、自らの剣で首を刎ねられた。この故事にちなんで、弱小な者が強大な者を打ち負かす喩えとしてよく使われる。

コラムホイール / ピラーホイール
column wheel system
pillar wheel system

 

別名ピラーホイールともいい、クロノグラフ機構のストップウォッチのスタート、ストップをコントロールする歯車。
上段は7~9本の柱(ピラー)、下段はその倍の数のギザギザの歯の二階建て構造である。 プッシュボタンを押すと、オペレーティングレバーのアームが動いて先端の鉤爪がピラーホイールの下段の歯を引っ掛けて回転させる。 上段のピラーにはクロノグラフの主要パーツが噛み合っており、ピラーホイールが回転することで、クロノグラフが作動する。
初期の高価なスイス製クロノグラフに見られるシステムで製造、メンテナンス共に熟練の技術を要する。 ビンテージクロノグラフを評価する上での大きな要点となっており、後年主流となった量産機のカム式とは区別され、前者のピラーホイール式のビンテージは上位機種として高価に取り扱われる傾向にある。

コランダム
corundum

 

酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶からなる鉱物のこと。
コランダムの純粋な結晶は無色透明だが、結晶に不純物イオンが混ざると色が付き、赤色はルビー、それ以外の青色などはサファイアになる。 また、人工的に火炎溶融法、フラックス法、熱水法、引き上げ法などの様々な方法で、人工のルビーやサファイアを造ることができる。 鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれる。

国際時計博物館
Musée International d’horlogerie

 

スイスのラ・ショー=ド=フォンにある世界最大規模の時計博物館。
半分地下に作られたこの博物館には古今東西の時計が集められており、展示は3000点、所蔵品は4500点を超え、関係図書も1500冊所蔵する。 時計の歴史を知る上で欠かすことの出来ない施設となっている。 研究者の閲覧可。
各国語のモニターで歴史や技術の解説も見られるので日本人観光客にも人気スポットとなっている。 時計の修理ブースもあり、古いものの復元や修理にスペシャリストを配し、若手の養成もしている。 この博物館は同時に「人と時」研究所でもあり、時間と人間のかかわりについての多角的な研究も行われている。 また、スイス計時史協会 (Chronometrophilia) の本部も置かれている。
 
 

Musée International d’horlogerie

Rue du Musée 29, 2300 La Chaux-de-Fonds, スイス
TEL +41-32-967-68 61
10:00 - 17:00 月曜休館
http://www.chaux-de-fonds.ch/musees/mih
入場料、15フラン(約1400円) ※予約すれば日本語ガイドあり
ヌーシャテル駅からローカル線の急行に乗り換え、ラ・ショード・フォン駅まで約30分。駅を降りてから、向かって右側に真っ直ぐ700メートルぐらい歩くと国立美術館や歴史博物館のある公園の地下にある。
 
 

コーアクシャル脱進機
Co-Axial Escapement

 

時計師のジョージ・ダニエルズが考案し、1999年オメガが商品化したまったく新しい構造の脱進機。
従来のツメ2つ、ガンギ車1枚の脱進機とは大きく異なり、3つのツメ石を持つアンクルやテンプと連動する振り座のツメ、加えてガンギカナによって作動を分担。
そのため、アンクルのツメとガンギ車の磨耗も少なくなり、注油もほとんど不要。 長期の高精度維持が可能になった。
 
脱進機は、トーマス・マッジが開発したレバー式脱進機より250年以上の間、殆ど形を変えてこなかった。 コーアクシャル脱進機の登場で、スイスの各マニファクチュールは新たな脱進機を開発しようと、さらなる拍車が掛かっている。

コンプリケーション
complication

 

機械式複雑時計の総称のこと。
きわめて高度な複雑時計をコンプリケーション・ウォッチと呼ぶ。 「トゥールビヨン」「永久カレンダー」「ミニッツリピーター」「スプリットセコンド・クロノグラフ」など。

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