2015年7月15日
 

 
 

アンティーク照明の修理・修復について


 

 

 

 

 

 

 

アンティーク(約100年以上前)照明の場合、欧米では既に電気が普及していたんですが、当時の電線は布巻コード(袋打ちコード)になります。
内部の本線(銅線)は、絶縁させるための下地として、直線上の綿糸が数十本くらい本線を覆うように束ねられています。その上を覆うように上地で網目の綿糸が被せられている2層構造です。
 
アンティーク照明は、表面の綿糸が経年劣化して裂け破れて本線が剥き出しになってしまっている状態が多く、そのまま使うとショートして電線が焼け焦げてしまいます。 ショートは最悪、照明本体を痛めてしまうこともありますので要注意が必要です。そのままでは商品になりませんので、配線交換が必要になります。
 
配線がショートで焼け焦げしまっていると、配管内部で詰まって取り出せなくなってしまっているケースも多いです。この場合、詰まっている患部、もしくは元々の溶接部位を切断して、老廃物を除去した後、再度溶接で繋ぎ直し、エイジング処理を行います。また、部品同士の溶接部が甘くなって取れ掛かっていたりしていれば溶接修復します。部品の欠損があれば、可能な限り再現します。
 
「修復と修理の違いは?」
 
という質問をたまに頂くのですが、僕らが定義してることは・・
 
修復は、外見・用途共に壊れる前の元どおりに限りなく近い状態に直すこと。
 
修理は、正常な状態時の用途を満たせていたレベルまでに直すこと。
 
になります。
 
以上の過程を経て、A&Oが仕入れたアンティーク照明は店頭に飾られ販売しています。 お客様が持ち込まれたアンティーク照明の修復をご依頼頂く場合も、同様の過程で修復しています。 修理対象は、様々でシャンデリア、壁灯、デスクランプ、オイルランプ、などなど・・
 
掛け替えのない想い入れのあるお品を直すことが多いので、常に万全でクライアントが納得の行くハイクオリティーな仕事したいと心掛けています。 時間も要しますので費用はそれなりに掛かります。
 
これからもA&Oが取り扱うアンティーク照明をよろしくお願いいたします。

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