2014年11月30日
 

 
 

『直す』 託し受け継がれるということ


 

 

 

 

20年前、留学生でアンティークショップで見習いだった当時、一番初めに憶えた仕事がアンティークの機械式時計の修復・メンテナンスだった。
機械式時計は、およそ100~300個の小さな部品がパズルのように組み合わさった緻密な集合体。もともとは生活費の足しに何でも良いからという気持だけで飛び込んでしまったこの世界・・ 修復という作業は、気が短い飽き性な僕の性格に向いていない、いずれは辞めるつもりだった。
 
「祖父の形見(腕時計)だったんです。また大事に使えます!」
 
人間は大事な想い出を残し伝えていこうとする本能を持って生まれたクリエイティブな生き物だと思う。 そういう想い出を繋いでいくために必要とされる技術があって、そういう物事を大事にしたいと次第に考えるようになった。
数年後、気が付くと時計にまつわる多くのことが僕のライフワークになっていた。 イギリスまで時計技師の国家資格を取りに行ったり・・
時計がずっと時を刻み続けていくように、僕はこの仕事をずっとやっているんだろうなぁ。
 
 

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取材協力