オリジナルを忠実に再現? それは単なる偶像だよ。

リプロダクションは所詮リプロダクション。

どんなに古い資料を読み込み研究したとしても、当初、創造者が脳裏に描いていた技術やスピリッツまで再現することは不可能です。そこに大量の費用を注ぎ込むことにどれだけの価値があるのか? 今を生きる人は、「古きを温めて新しきを知る」ことが、先達に対する最大のリスペクトだと思うのです。そして、今ある物を、必要最低限で保存し、次の時代に伝えていくことが、物の在り方と本質であると信じています。 朽ちていくことも、物として生まれてきて終えるべき寿命です。儚いからこそ愛が深くなるのです。

”オリジナルを当時のまま忠実に再現しました” という言葉に過剰反応してしまうアンティークディーラーの独り言です。